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※本記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。利率や制度は変わることがあるので、購入前に財務省や金融機関の公式情報を確認してください。特定の商品の購入をすすめるものではありません。
「学資保険の返戻率って、けっこう増えるんじゃない?」
「でも、国債のほうが増えるって聞いたこともある」
子どもの教育費をどう貯めるか、迷っていませんか?
わが家も、教育費の貯め方を考えたときに、学資保険と個人向け国債を比べました。結果は、国債を学資保険と同じ「返戻率」に直すと、国債のほうが増えるというものでした。
- 学資保険と個人向け国債、返戻率で比べるとどっちが増えるか
- 大学入学前の18歳で受け取ると、それぞれ何%になるか
- わが家が国債を選んだ理由
- 学資保険のほうが合う家庭
この記事を読めば、教育費を学資保険で貯めるか、国債で貯めるかを自分で決められます。
学資保険と個人向け国債どっちが増える?18歳受け取りで比べると国債
教育費でいちばんお金がかかるのは、大学の入学金や授業料です。そこで、大学入学前の18歳(高校3年生)で受け取る形にそろえて、「返戻率(払った額に対して、いくら戻るか)」で比べました。
| 毎月1万円×17年(払う総額204万円) | 18歳での受け取り | 返戻率 |
|---|---|---|
| 学資保険(18歳満期の一例) | 約214万円 | 約105% |
| 個人向け国債・変動10年 | 約233万円 | 約114% |
| 個人向け国債・固定5年 | 約237万円 | 約116% |
※学資保険は、18歳満期・18歳まで払い込むプランの試算例(返戻率約103〜106%、2025〜2026年に公表されている数字)をもとに、約105%で計算しています。返戻率は商品・払込期間・契約者の年齢などで変わるので、加入前に各社の最新の試算を確認してください。国債は2026年10月募集の利率(変動10年2.05%・固定5年2.39%)が続いた場合の目安で、受け取る利子(税引き後)を含み、途中で換金するときに差し引かれる分も引いています。将来の利率は変わります。
同じ204万円を入れて18歳で受け取ると、控除を入れない返戻率では、国債のほうが約9〜11ポイント高くなりました。
学資保険は、受け取りが早いほど返戻率が下がる
学資保険の広告でよく見る「返戻率110%以上」は、22歳満期など、受け取りが遅いプランの数字であることが多いです。大学入学前の18歳で受け取るプランにすると、返戻率は下がります。
18歳満期で返戻率約105%の場合、17年かけて払ったお金が5%増える計算です。1年あたりに直すと、約0.5%。一方、個人向け国債の変動10年は、2026年10月募集で年2.05%です。返戻率の数字だけで判断せず、受け取る年齢をそろえて比べるのがポイントです。
生命保険料控除を入れると、学資保険は約109〜114%
学資保険の保険料は「生命保険料控除」の対象です。年末調整や確定申告で申告すると、所得税と住民税が少し戻ります。戻った税金も入れて、毎月1万円×17年で計算し直しました。
| 所得税率 | 1年に戻る税金の目安 | 17年の合計 | 実質の返戻率 |
|---|---|---|---|
| 5% | 約4,800円 | 約8万円 | 約109% |
| 10% | 約6,800円 | 約12万円 | 約111% |
| 20% | 約10,800円 | 約18万円 | 約114% |
※所得税の控除4万円・住民税の控除2.8万円(いずれも上限)で計算した目安です。2026年分は、23歳未満の扶養家族がいる家庭は所得税の上限が6万円になる特例があります。くわしくは国税庁のホームページで確認してください。
控除を入れても、国債(約114〜116%)と同じか、国債のほうが少し上でした。
ただし、この控除はほかの生命保険と同じ枠です。わが家は、ほかの生命保険ですでにこの控除を使っています。そのため、学資保険に入っても、表ほどは税金が戻りません。

学資保険って、すごく増えるんじゃないの?

18歳で受け取るなら、1年あたりにすると約0.5%なんだ。思ったより増えないんだよ。
わが家が学資保険ではなく国債を選んだ理由
18歳で受け取る場合、増え方の差は17年で約19万〜23万円(生命保険料控除を入れると約1万〜15万円)です。金額の差は思ったより小さいので、わが家が国債を選んだ決め手は次の2つでした。
| 比べたところ | 学資保険 | 個人向け国債 |
|---|---|---|
| お金を引き出せる時期 | 満期まで。途中で解約すると、払った額より少なく戻ることがある | 発行から1年たてば換金できる |
| 利率 | 契約したときに決まり、基本は満期まで変わらない | 変動10年は半年ごとに見直される |
| 保障 | 契約者に万一のことがあると、以後の保険料が免除される商品が多い | 保障はない |
- 途中でも引き出せる:教育費は、いつ・いくら必要になるか読みきれません。発行から1年たてば換金できるのは安心です
- 金利の上昇についていける:変動10年は半年ごとに利率が見直されるので、金利が上がる局面では受け取る利子も増えます
わが家は「途中でも引き出せること」と「金利の上昇についていけること」を重く見て、国債を選びました。
最初は、国債とはいえ慣れないものにお金を入れるのが怖くて、少額から始めました。明細に利率や利払日が表示されるのを見て安心してから、今は毎月20万円ずつ買い足しています。購入はSBI証券と楽天証券です。
個人向け国債の3種類の違いや、変動10年の利率が見直されるタイミング、毎月買うときの流れは、こちらにまとめています。

学資保険のほうが合う家庭もある
学資保険にも、国債にはない良さがあります。いちばんは保障です。契約者に万一のことがあったとき、以後の保険料が免除されても、満期金は予定どおり受け取れる商品が多くあります。
- 教育費に保障もつけておきたい家庭
- 手元にあると使ってしまうので、引き出しにくいほうが貯まる家庭
- 利率を契約時に決めておきたい家庭
こうした家庭には、学資保険が合います。どちらが正解ではなく、何を重く見るかで選ぶのがいちばんです。

わたしの大学のお金も、国債なの?

そうだよ。必要になったときに引き出せるように、国債で準備しているんだ。
わが家は楽天証券でも個人向け国債を買っています。1万円から購入できるので、少額で試してみたい人にも使いやすいです。
学資保険と個人向け国債どっちが増える?のまとめ
- 18歳受け取りの返戻率:学資保険 約105%(一例)、国債 変動10年 約114%・固定5年 約116%(毎月1万円×17年の目安)
- 生命保険料控除を入れると:学資保険は約109〜114%。ただし、ほかの生命保険と同じ枠
- 受け取る年齢をそろえる:学資保険の高い返戻率は22歳満期などの数字が多い
- わが家が国債を選んだ理由:途中で引き出せる/金利の上昇についていける
- 学資保険が合う家庭:保障がほしい/引き出しにくいほうが貯まる
「返戻率」という言葉だけで判断せず、大学入学前の18歳という同じものさしで並べてみると、選びやすくなります。
わが家が国債を選んだいちばんの理由は、シンプルさです。学資保険の返戻率は、満期の年齢や払込期間、契約者の年齢で変わって、正直わかりにくい。国債なら、大学入学のときなど自分が必要なときに換金できます。返戻率に直して比べても、学資保険より増える計算でした。
