※本記事は2026年9月時点の情報をもとに書いています。ハザードマップの内容はお住まいの市区町村によって違うので、必ず自治体の最新の地図を確認してください。
「市から届いたハザードマップを開いてみたけど、色がたくさんあってどこを見ればいいのかわからない」
そんなふうに、地図をしまい込んでいませんか。
結論からいうと、ハザードマップは「災害の種類ごとに1枚ずつ」見るのがコツです。色の意味は、洪水なら水の深さ、土砂災害なら黄色と赤の2段階だけ覚えれば読めるようになります。
わが家も家族を守るために、市から届いた紙の地図と、市役所の防災課がホームページで公開している地図の両方を見比べました。そこで「土砂災害の地図ばかり見ていた」という失敗に気づきました。
- ハザードマップの見方がわからなくなる理由
- 洪水の色が表している「水の深さ」の目安
- 土砂災害の黄色と赤の違い
- わが家が家族で決めた3つのこと
この記事を読めば、自分の家と避難所のまわりにどんな危険があるのかを、家族で話し合えるようになります。

地図にいろんな色がついてて、どこを見たらいいかわからないよ。

色の意味は災害ごとにちがうんだ。だから1種類ずつ見るのがコツだよ。
ハザードマップの見方がわからないのは、地図の種類が多いから
見方がわからないと感じるのは、ごく普通のことです。ハザードマップは1枚の地図ではなく、災害の種類ごとに分かれているからです。
主な種類は次のとおりです。
- 洪水:大きな川があふれたときに水につかる範囲
- 内水:大雨で下水道や水路があふれたときに水につかる範囲
- 高潮:台風などで海面が上がったときに水につかる範囲
- 津波:津波が来たときに水につかる範囲
- 土砂災害:がけ崩れや土石流などのおそれがある範囲
自治体によっては、これらを1冊にまとめていたり、地図を重ねて表示していたりします。色が重なって見えるのは、そのためです。
ハザードマップを見られる場所
- 市区町村から配られる紙の地図
- 市区町村のホームページ
- 国の「ハザードマップポータルサイト」(住所を入れると、複数の災害の地図を重ねて見られる)
>>ハザードマップポータルサイト(国土交通省・国土地理院のページへ遷移)
見るときは、まず地図の上や端にある「何の災害の地図か」を確認してから、色の説明(凡例)を読むと迷いにくくなります。
【体験】土砂災害の地図ばかり見ていたのは失敗でした
わが家は、近年土砂災害のニュースが多かったので、土砂災害の地図ばかり見ていました。
家の位置を確認すると、色の付いた区域にはギリギリ入っていませんでした。ところが、すぐ近くには土砂災害警戒区域があり、川があふれる危険のある場所もありました。
実際に見比べて気づいたのは、土砂災害・川の氾濫・高潮・津波で、警戒区域がそれぞれ違うということです。
1種類の地図だけで「うちは大丈夫」と決めず、災害の種類ごとに全部の地図を確認してください。
ハザードマップの色の意味|洪水は水の深さ、土砂災害は黄色と赤
色の読み方は、水の災害(洪水・内水・高潮・津波)と土砂災害で違います。それぞれ順番に見ていきます。
洪水の色は「水の深さ」を表しています
洪水・内水・高潮・津波の地図では、色は「想定される水の深さ(浸水深)」を表しています。国土交通省の手引きでは、次の6段階の色分けが標準になっています。
| 水の深さ | 色の目安 | 家でいうと |
|---|---|---|
| 0.5m未満 | うすい黄色 | 1階の床の高さより下 |
| 0.5〜3m | うすいオレンジ | 1階の床より上まで水が来る |
| 3〜5m | うすいピンク | 2階の床より上まで水が来る |
| 5〜10m | 濃いピンク | 2階まで水につかる |
| 10〜20m | 赤むらさき | 2階建ての家より高い |
| 20m以上 | むらさき | それよりさらに深い |
手引きでは、1階の床の高さを0.5m、2階の床の高さを3m、2階が水につかる深さを5mとして区切っています。色が濃くなるほど深く、3m以上は2階に上がっても安全とはいえません。
色がうすくても「安全」という意味ではありません。水の中を歩いて逃げるのは危険なので、早めに動くことが大切です。
なお、市区町村によっては、これに近い別の色や模様を使うこともあります。最後は手元の地図の凡例で確認してください。
>>水害ハザードマップ作成の手引き(国土交通省のページへ遷移)
土砂災害は「黄色」と「赤」の2段階です
土砂災害の地図は、水の深さではなく「区域」で色分けされています。覚えるのは黄色と赤の2つです。
| 色(通称) | 正式な名前 | どんな場所か |
|---|---|---|
| 黄色(イエローゾーン) | 土砂災害警戒区域 | 土砂災害が起きたとき、命や体に危険が及ぶおそれがある区域 |
| 赤(レッドゾーン) | 土砂災害特別警戒区域 | 黄色の中でも、建物が壊れて命に大きな危険が及ぶおそれがある区域 |
赤は黄色の中にある、より危険な区域です。建物を建てるときにも規制がかかります。黄色だから大丈夫なのではなく、黄色も命に危険が及ぶおそれがある区域です。

黄色なら、赤よりは安心なんでしょ?

黄色も命に危険がある場所なんだ。赤は、そこよりさらに危ないってことだよ。
>>土砂災害防止法の概要(国土交通省の資料へ遷移)
【体験】家族を守るために、わが家がハザードマップで決めたこと
ここからは、わが家が実際に地図を見比べて、家族で決めたことを紹介します。
災害の種類によって、逃げる方向が逆になる
地図を見比べて、もうひとつ気づいたことがあります。わが家の場合、災害の種類によって、避難所へ向かう道の安全さが逆になるのです。
| 災害 | 避難所の方向 |
|---|---|
| 土砂災害 | 危険な方向 |
| 川の氾濫・高潮 | 安全な方向 |
避難所を1か所覚えておけば安心、と思っていたので、これは意外でした。
それでも、避難所そのものは警戒区域に入っていません。そこで、わが家はどの災害のときも、家族は避難所に集まると決めています。
避難所の場所だけでなく、「災害ごとに、そこまでの道が安全か」まで確認しておくと、いざというときに迷いません。
土砂災害の危険がある道は、雨が強くなってから通るとかえって危険です。自治体の避難情報を確認して、早めに動いてください。
外に出るのが危ないときは、がけや斜面から離れた2階の部屋に移るなど、家の中で身を守る方法もあります。自治体の案内に沿って判断してください。
紙の地図を冷蔵庫に貼っている
災害のときは、停電や回線の混雑で、インターネットが使えないことも考えておく必要があります。スマホで地図を開けばいい、とは限りません。
そこでわが家は、市から届いた紙の地図を冷蔵庫に貼っています。家族全員が毎日目にする場所なので、いざというときにすぐ見られます。
色が付いていたら、家でもできる備え
地図で危険な場所がわかったら、避難のときに持って行くものや、家での備えも見直しておくと安心です。
まずは水です。家族の人数分を計算すると、思ったより量が必要でした。家族分の備蓄の考え方は、下記の記事にまとめています。

避難所で過ごすことになったときは、床の硬さも気になります。キャンプで使っているエアマットが役立つと考えた話はこちらです。

ハザードマップの見方がわからない人へのまとめ
- ハザードマップは災害の種類ごとに分かれている。1種類の地図だけで判断しない
- 洪水の色は水の深さ。3m以上は2階に上がっても安全とはいえない
- 土砂災害は黄色(警戒区域)と赤(特別警戒区域)。黄色も命に危険が及ぶおそれがある
- 災害の種類によって、避難所までの道の安全さが変わることがある
- ネットが使えないときに備えて、紙の地図を家族の目につく場所に置く
わが家も、土砂災害の地図だけを見て「家は色の外だから大丈夫」と思いかけていました。
家族を守るために、まずは手元の地図を広げて、災害ごとに家と避難所の位置を確認してみてください。
火事への備えとして、家の消火器をどこに置いているかもまとめています。



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