「富士山に登ろうと決めたけど、何を持っていけばいいのか、正直まったくわからない…」
登山ショップのリストを見ても専門用語ばかり。ネットで調べると人によって書いてあることがバラバラ。準備の入り口でつまずいていませんか?
結論から言うと、富士登山の持ち物はカテゴリー別のチェックリストで揃えれば、初心者でも抜け漏れなく準備できます。大きな装備だけでなく、絆創膏やモバイルバッテリーといった「細かいけれど、なかったら困るもの」まで一覧にしておくのがコツです。
この記事は、実際に子連れで富士山に登ったわが家の経験をもとに、必要な持ち物を9カテゴリー・約50点にまとめました。「これを上から順にカバンに入れれば大丈夫」という状態を目指しています。
- 富士登山に必要な持ち物の全体像(カテゴリー別・早見表つき)
- 絆創膏・充電器など「見落としがちな細かい必需品」
- 子連れで登るときに追加したい持ち物
- 荷物を減らしたいときの考え方(レンタルという選択肢)
この記事を読めば、富士登山の持ち物で迷うことがなくなり、当日に「あれを忘れた」と後悔せずに済みます。

富士山の持ち物、多すぎてわからないよ。何がいるの?

大丈夫。カテゴリー別のリストにすれば、抜け漏れなく揃えられるよ。上から順に見ていこう。
富士登山の持ち物リスト早見表【カテゴリー別】
まずは全体像から。富士登山の持ち物は、大きく9つのカテゴリーに分けると整理しやすいです。この表を見て、足りないカテゴリーがないかを最初に確認しましょう。
| カテゴリー | 代表的な持ち物 |
|---|---|
| ①基本装備 | 登山靴・ザック・レインウェア |
| ②服装 | 重ね着・防寒着 |
| ③電子機器 | ヘッドライト・モバイルバッテリー・充電ケーブル |
| ④応急・衛生 | 絆創膏・常備薬・トイレ用品 |
| ⑤水分・行動食 | 水・行動食・塩分タブレット |
| ⑥お金・書類 | 現金(小銭)・保険証・登山届 |
| ⑦便利小物 | ジップ袋・カイロ・耳栓 |
| ⑧子連れ用 | 子どもの防寒着・おやつ |
| ⑨あると安心 | トレッキングポール |
ここから、まずは「絶対に必要な持ち物」、次に「見落としがちな細かい持ち物」の順に、なぜ必要かもあわせて見ていきます。
【必須】これがないと登れない基本の持ち物
まずは、富士登山の土台になる持ち物です。ここはお金をかけてでも揃えたい部分。基本装備・服装・充電まわりは、どれか一つでも欠けると登山そのものが危険になります。
基本装備(登山靴・レインウェア)
特に登山靴とレインウェアは、代用がききません。
- 登山靴(ミドルカット以上):足首を守り、下山の負担を減らす。事前に履き慣らしておく
- ザック(30〜35L):山小屋1泊ならこのサイズが目安
- ザックカバー:突然の雨からリュックを守る
- トレッキングポール:下山時の膝の負担を大きく減らせる
- レインウェア上下(セパレート型):雨具と防寒着を兼ねる万能アイテム
服装(重ね着で寒暖差に備える)
富士山は、麓が夏でも山頂は真冬並みの寒さになります。地上との気温差は20度前後。だからこそ、脱ぎ着で調整できる「重ね着(レイヤリング)」が基本です。
- ベースレイヤー(化繊・ウール):汗を乾かす。綿のTシャツは汗冷えするのでNG
- ミドルレイヤー(フリースなど):中間の保温着
- 防寒着(ダウン・化繊綿):ご来光待ちの寒さ対策
- 手袋・ニット帽・ネックゲイター:末端の冷えを防ぐ
- 替えの靴下・下着:汗をかくので1〜2枚
「傘があればレインウェアは要らないのでは?」と思うかもしれませんが、山では強風で傘が使えません。雨対策は必ずレインウェアで行いましょう。実際に何を着て登ったのかは、下の記事でも紹介しています。

電子機器・充電(スマホの電池切れを防ぐ)
意外と見落とされがちなのが、電子機器まわり。寒さでスマホの電池は驚くほど早く減ります。地図・天気確認・写真とスマホは大活躍するので、電源の備えは必須です。また、寒いと残量が残っていても急に電源が落ちることがあるので、スマホは内ポケットなど温かい場所に入れて保温しておくと安心です。
- ヘッドライト+予備電池:ご来光や夜間の出発に必須。手持ちライトでは両手が使えず危険
- モバイルバッテリー(10000mAh以上):寒さでの電池切れに備えて大容量を
- 充電ケーブル:スマホ・ヘッドライト用。忘れやすいので最初にカバンへ
- スマホ:防水ケースかジップ袋に入れて携行
- 予備電池:電池式ヘッドライトを使う場合
【わが家の体験談:寒さと天候】実際に登った日は風が強く、想像以上に寒く感じました。ふもとは真夏の猛暑でも、標高3,000mを超えると別世界です。寒いので体を温めようと歩き出すと、今度は空気が薄くて頭痛がしてくる。だから休憩すると、また寒くなる…その繰り返しでした。とくに子どもは体が冷えやすいうえ、疲れるのも早いので、脱ぎ着しやすい重ね着でこまめに調整するのが安心です。「大丈夫だろう」と油断せず、防寒はしっかり準備しておきましょう。それでも、もし雨まで降っていたら、あの強風と寒さで一気に体温を奪われて危険だったはず。レインウェア(上下セパレート式)は必ず持ち、天候が崩れそうなときは無理をしない判断も大切です。
【見落とし注意】絆創膏など細かい必需品
ここが、多くの初心者が見落とす「細かいけれど、なかったら困る」ゾーンです。富士山では小さな不便がそのまま大きなストレスになります。応急・衛生、補給、お金、便利小物の順に見ていきます。
応急・衛生(絆創膏・薬・トイレ用品)
特に靴擦れと乾燥、トイレ対策は準備しておくと安心です。
- 絆創膏(大小・多め):靴擦れ用に、1枚では足りないことが多い
- 靴擦れ防止テープ/ワセリン:出発前に踵へ塗ると予防になる
- 常備薬・鎮痛薬:高山病の頭痛対策に
- マスク・ウェットティッシュ・除菌ジェル:山では手が洗えない
- 日焼け止め・リップクリーム:標高が高く紫外線が強い。乾燥で唇が切れる
- 携帯トイレットペーパー・小銭:山小屋のトイレは紙がなく、チップ制(200〜300円)が多い
小銭は、すぐ取り出せるポケットに入れておくのがおすすめです。トイレのたびにザックを開け閉めするのは意外と大変。とくに子どもはトイレの回数が多いので、サッと出せる場所にまとめておくと親も慌てずにすみます。

絆創膏みたいな細かいものまで、本当にいるの?

いるよ。靴擦れ用の絆創膏は多めに。小さな備えが、当日の快適さを大きく左右するんだ。
水分・行動食(バテないための補給)
富士登山は長時間の運動。こまめな水分・栄養補給が、バテずに登りきるカギです。山頂で買うと割高なので、ある程度は持参しましょう。
- 水・スポーツドリンク(1.5〜2L):こまめに少しずつ飲む
- 行動食(チョコ・ナッツ・ゼリー):休憩ごとに糖分を補給
- 塩分タブレット・塩あめ:汗で失う塩分を補い、足のつりを防ぐ
【わが家の体験談:水の補給】水は、登り中は山小屋を通過するたびに購入できます。ただし注意したいのが下山時。下りは五合目まで水を買えなくなる区間があるので、下山用の水は早めに確保しておくと安心です。わが家のときは、六合目で緊急用の水が売られていて助かりました。
とはいえ、水は想像以上に重い荷物です。わが家は子どもと妻の分もまとめて夫が約5リットルを背負い、「本当に重かった」と話していました。初心者のファミリーなら、山小屋で買い足す前提で持参量を少し減らすのも手です(割高でも、そのぶん体力を温存できます)。
ちなみにわが家では、休憩中に食べたおにぎりが驚くほどおいしく感じました。理想は手作りのおにぎりですが、前泊などで移動が長くて準備が難しいときは、コンビニのおにぎりでも十分。わが家は行動食もかねて、一人3個ずつ持っていきました。塩気とお米が、疲れた体にじんわりしみわたります。
お金・書類(現金と登山届を忘れずに)
山の上ではキャッシュレスが使えない場面が多いです。小銭を多めに用意しておくのが正解。トイレチップや山小屋での買い物は現金が基本です。
- 現金(小銭多め):トイレチップ・山小屋での飲み物や食事に
- 保険証(コピーでも可):万一のケガに備えて
- 入山料(通行料):登山ルールにあわせて事前に確認する
- 登山届:事前に提出しておく
あると便利な小物
なくても登れますが、あると快適さが段違いになる小物たちです。特にジップ袋は、ゴミ入れ・濡れ物入れ・スマホ防水と万能に使えます。
- ジップ袋(数枚):ゴミ・濡れ物・スマホ防水に万能
- ゴミ袋:富士山はゴミ持ち帰りが原則
- 携帯カイロ:ご来光待ちの冷え対策に
- タオル・手ぬぐい:汗拭き・防寒兼用
- 耳栓・アイマスク:山小屋の雑魚寝で眠るために
【わが家の体験談:山小屋の夜】山小屋は大勢が同じ空間で眠るので、思ったより暑くて眠れませんでした。暑くて夜中に着替えようとすると、荷物やウェアのガサガサ音が周りの迷惑に。最初から眠りやすい服装で入っておくのがおすすめです。また、枕は用意されていないことも多いので、エア枕やタオルなど枕の代わりになるものがあると、ぐっと眠りやすくなります。
子連れで登るなら追加したい持ち物
子どもと登る場合は、大人以上に寒さ対策と機嫌の管理が大切です。わが家も子連れで登りましたが、防寒とおやつの準備が効きました。
- 子ども用の防寒着・手袋:子どもは大人より冷えを感じやすい
- おやつ多め:ペースと機嫌を保つのに効果的
- 子ども用の酔い止め:バスや車での移動に
- 着替え多め:汗や転倒に備えて
荷物を減らしたいときは「レンタル」も選択肢
ここまで見て「けっこう荷物が多いな…」と感じた方もいるはず。年に一度しか登らないなら、すべてを買い揃える必要はありません。登山靴やレインウェアなどの高価な装備は、レンタルという手もあります。天候の判断とあわせて、当日の不安を減らす準備も進めておきましょう。
わが家も、トレッキングポールは現地のレンタルショップで当日・予約なしで借りられました。買うか迷う装備は、まず借りて試してみるのもおすすめです。

【わが家の体験談:下山も本番】準備というと「登ること」ばかり考えがちですが、2日かけて登った山を下りるのは、思った以上に大変でした。下山は長い下り坂が延々と続き、膝や足腰にじわじわ負担がかかります。トレッキングポールを使う・こまめに休む・行動食と水を残しておくなど、登りきったあとの「下り」にも体力と装備を残しておくのが大切です。
富士登山の持ち物リストのまとめ
富士登山の持ち物を、9カテゴリーで振り返ります。
- 基本装備(登山靴・レインウェア)は代用がきかないので最優先
- 服装は「重ね着」で寒暖差に対応する
- モバイルバッテリー・絆創膏・小銭など「細かい必需品」ほど見落としやすい
- 子連れは防寒とおやつを多めに
- 買い揃えるのが不安なら、高価な装備はレンタルも検討
持ち物さえ整えば、富士登山の不安は大きく減ります。「何を持っていけばいいかわからない」状態から、「これで大丈夫」と思える状態へ。この記事のリストを、そのまま準備のチェックリストとして使ってください。
実際にわが家が「持って行ってよかった」と感じた装備は、下の記事で具体的に紹介しています。あわせてどうぞ。

※本記事の富士登山のルール・入山料などの情報は2026年8月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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