※本記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。運用の利回りや税金の扱いは将来変わります。投資の判断はご自身の責任でお願いします。
「FIREって、仕事を辞めて一生遊んで暮らすことでしょう?」と思っていませんか。
結論からいうと、FIREには4つの種類があって、必要なお金も働き方もまったく違います。数億円ないと無理なものもあれば、今ある貯金を運用に回すだけで到達できるものもあります。
わが家は投資を2018年に始めて8年目です。夫はFP資格を持っていて、いまは4つのうち「コーストFIRE」に到達した状態。次はサイドFIREを目指しています。資産額は公開していませんが、どう計算して「届いた」と判断したかを紹介します。
- FIREの4つの種類と、それぞれの働き方の違い
- 種類ごとに「いくら必要か」の目安
- わが家がコーストFIREに到達したと判断した計算(65歳・年7%)
- どの種類を選ぶかの決め方
この記事を読めば、自分の家がどのFIREを目指せばいいかが決まります。

ファイアって、おしごとやめること?

全部やめる人もいるけど、半分だけ働く形もあるんだ。うちが目指しているのはそっちだよ。
FIREとは?必要な金額は「年間支出×25」で決まる
FIRE(ファイア)は、経済的な自立と早期リタイアを意味する英語の頭文字です。資産の運用益で生活費をまかなえる状態を指します。
必要な金額の目安になるのが「4%ルール」です。資産の4%を毎年取り崩しても、運用を続けていれば資産が減りにくい、という考え方から来ています。つまり必要な資産は「1年間の生活費×25」で計算できます。
| 1年間の生活費 | 必要な資産(×25) |
|---|---|
| 180万円(月15万円) | 4,500万円 |
| 240万円(月20万円) | 6,000万円 |
| 300万円(月25万円) | 7,500万円 |
| 360万円(月30万円) | 9,000万円 |
FIREの種類は4つ|サイド・コースト・バリスタ・リーンの違い
同じFIREでも、「働くか、働かないか」「生活費を削るか、削らないか」で4つに分かれます。
| 種類 | 働き方 | 必要な資産 |
|---|---|---|
| サイドFIRE | 自分の事業・副業で少し稼ぐ | 中(生活費の半分を資産でまかなう) |
| バリスタFIRE | パート・アルバイトで働く(勤務先の社会保険が使える) | 中 |
| コーストFIRE | 今の仕事は続ける。ただし追加の投資はしなくてよい | 小(老後に必要な額の「もと」だけ) |
| リーンFIRE | 働かない。生活費を切り詰める | 小〜中(生活費を小さくするぶん少なく済む) |
ちなみに、資産だけでぜいたくな暮らしをするファットFIREという言葉もあります。必要なのは数億円で、ふつうの家庭にはあまり現実的ではありません。
サイドFIREとバリスタFIREの違いは「雇われるかどうか」
この2つは混同されがちですが、違いははっきりしています。
- サイドFIRE=自分で稼ぐ(副業・フリーランス・事業)
- バリスタFIRE=雇われて働く(パート・アルバイト。勤務先の社会保険に入れるのが利点)
名前の由来は、アメリカでスターバックスのバリスタが福利厚生を受けながら働けることだと言われています。
コーストFIREは「もう積み立てなくていい」状態
コーストFIREは、ほかの3つと考え方が違います。仕事は今までどおり続けます。今ある資産を運用するだけで老後に必要な額に届くので、これ以上は積み立てなくていい、という状態です。
生活は変わりません。でも「毎月いくら貯めなきゃ」という焦りが消えます。
FIREの種類ごとに、いくら必要?
1年間の生活費が240万円(月20万円)の家庭で計算すると、目安はこうなります。
| 種類 | 必要な資産の目安 | 働いて稼ぐ額 |
|---|---|---|
| サイドFIRE・バリスタFIRE | 3,000万円(生活費の半分ぶん) | 年120万円(月10万円) |
| コーストFIRE | 老後までの年数で変わる(下の表) | 今の仕事を続ける |
| リーンFIRE | 生活費を月15万円に落とせば4,500万円 | 0円 |
| 完全なFIRE | 6,000万円 | 0円 |
働いて稼ぐ額が増えるほど、必要な資産は一気に小さくなります。月10万円を稼げれば、必要な資産は6,000万円から3,000万円へと半分です。

はんぶんはたらくと、はんぶんでいいの?

そうなんだ。稼ぐ力があると、必要な貯金はぐっと減る。だから僕は副業の練習をしているよ。
わが家はコーストFIRE到達|65歳・年7%で計算した
計算に使った数字
わが家がコーストFIREに到達したと判断したときの数字は、次の3つです。
- いま持っている資産(2018年から8年かけて積み立てた分。金額は公開していません)
- ゴールは65歳(老後資金として使い始める年齢)
- 年7%で運用できたと仮定(アメリカ株の過去の平均的な成長率としてよく使われる数字)
年7%で運用し続けた場合、65歳までの年数によって、いまの資産が何倍になるかはこう変わります。
| 65歳までの年数 | 年7%なら何倍か | 1,000万円だった場合 |
|---|---|---|
| 10年 | 約1.97倍 | 約1,967万円 |
| 15年 | 約2.76倍 | 約2,759万円 |
| 20年 | 約3.87倍 | 約3,870万円 |
| 25年 | 約5.43倍 | 約5,427万円 |
いま追加で積み立てをやめても、老後に必要な額には届く。それがコーストFIREの意味です。
到達しても、生活は何も変わらなかった
正直に書くと、コーストFIREに届いたとわかっても、暮らしはまったく変わりませんでした。仕事も続けていますし、買うものも同じです。
変わったのは気持ちのほうでした。「あと何年、いくら貯めなきゃ」と数えるのをやめられたことが、いちばん大きかったです。
次に目指すのはサイドFIRE。その理由
わが家が次に目指しているのは、パートで働くバリスタFIREではなくサイドFIREです。理由は夫の一言に尽きます。
「結局、自分の力で稼げれば不安はなくなる」
資産がいくらあっても、相場が下がれば不安になります。でも、自分で稼ぐ力があれば、相場に関係なく暮らしていけます。だから、副業で稼げるようになったらサイドFIREに切り替える、という順番にしています。
時期は、子どもが社会に出たらと考えています。それまでは準備の期間です。
FIREの種類、どれを選ぶ?
選び方はシンプルです。
- 今の仕事は好きだけど、将来の不安を消したい → コーストFIRE
- 雇われずに、自分の力で稼ぎたい → サイドFIRE
- 働く時間は減らしたいが、社会保険は欲しい → バリスタFIRE
- 生活を小さくしてでも、働くのをやめたい → リーンFIRE
どれを選ぶにしても、最初にやることは同じです。証券口座を開いて、運用を始めること。運用していない貯金は、4%ルールの計算に乗りません。
わが家はSBI証券で積み立てています。国債を毎月買っている話は、こちらの記事にまとめました。

無理をしないことが、いちばんの近道
最後に、いちばん大事だと思うことを書きます。
頑張りすぎて無理をしないこと。長く続けることのほうが大事です。生活を削りすぎると、続きません。8年続けてわかったのは、続けた人だけが複利の恩恵を受けられる、ということでした。
FIREの4種類の違いといくら必要かのまとめ
この記事では、FIREの4つの種類と必要な金額を紹介しました。
- 必要な資産の目安は「1年間の生活費×25」(4%ルール)
- サイドFIRE=自分で稼ぐ/バリスタFIRE=雇われて働く
- コーストFIRE=追加の積み立てをやめてよい状態。仕事は続ける
- わが家は65歳・年7%の計算でコーストFIREに到達。次はサイドFIRE
まずは自分の家の1年間の生活費を出して、25倍してみてください。そこがゴールの金額です。思ったより近いかもしれません。
毎月の積み立てのお金をどこから作るかは、夫がタバコをやめたときの話にまとめています。


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